紅やの原点
2007年7月17日 (当時の紅やのショップブログから)
「地震 雷」
日本中が揺れています。
台風が去ったと思ったら大きな地震です。
紅は阪神大震災に遭っています。
今となってはその日々をどう生きていたのか詳しくは思い出せません。
そのことが何かをもたらしたか・・・?
実感としてはあまりないのですが、たしかに人生に転機を与える大きな出来事です。
生命や今まで在って当たり前だと思っていたものが揺らいだ経験は多くの方にも何かを遺していったのでしょう。
皆さんにとってはいかがでしたか?
紅は震災直後、お隣の若い奥さんが毛皮を着て不安そうに外で話していた時に違和感を感じました。
すぐにそんな自分に違和感をおぼえました。
被災地に毛皮が不似合いならばきものはどうなんだろう・・・
現代日本では被災地に着物は毛皮と同じくらい不似合いです。
きものは
「高級外車を乗り回す」
と同じように
「着物でチャラチャラ」
という言い回しで表されます。
被災者は、あまりお金に恵まれない人は、不幸な人は、きものを着てはいけないの?
震災が紅に遺した課題の一つです。
きものはハレの日だけでなく、哀しい日うれしい日最低の日悔しい日頑張る日ヘトヘトな日・・・私たちとともに過ごしてくれるものであったはず。
それをよみがえらそうというのが「紅や」の原点だったのかも。
それはたぶん・・・もっと自然にきものを着ようっていうことかな。
皆さんもどうぞご一緒に!